プロダクション・ノート
平野 友康
デジタルステージ代表取締役。1974年生まれ。どこにもないソフトウェアを世に出すことを目指し10年。構想から開発まで自ら行っている。著書に、その独特な開発手法を綴った手記「旅する会社」(発行:アスキー)がある。また、オールナイトニッポン・金曜一部(ニッポン放送)のメインパーソナリティーの経験や、劇団第三舞台から独立した経歴から考えるに、デジタルよりはアナログの人。
グッドデザインなウェブをつくろう。
僕らがBiNDをつくりたかった一番の理由。それは、例えば僕らデジタルステージのような10〜20名ぐらいの小さな会社やグループが、自分たちの手で良いウェブサイトが作れるようにしたかったからです。大きな会社は予算もいっぱいあるから一流のプロに頼めます。でも僕たちは? 実は小さな会社こそウェブを最大限に活用したいのに、そこに立ちはだかる「技術力」と「ウェブデザイン」の壁。その壁を取り除くために生まれたのがBiNDです。
今までならば「ホームページっぽい体裁を整えるだけで精一杯だった」という方も多かったと思います。でもBiNDなら大丈夫。誰でもサイトがつくれる「おまかせ機能」からはじまり、BiNDを使うことで「今までやりたかったけどできなかったこと」が出来るようになります。そしてBiNDの操作に慣れた頃、余った時間で「編集会議」をしてみてください。技術的なことに縛られずに内容について話し合い、今後のアイディアを仲間と話し合ってみませんか? そうしたら見た目だけではなく、内容も良いサイトに成長させることができるはずです。
そう、BiNDにはそうした「余裕」が生まれる良さもあるんです。
良いデザインは、あなたの強い味方になる。
小さな会社が目立つためには、アイディアとデザインしかありません。あなたがBiNDでつくったウェブサイトのデザインが良ければ「それだけで周囲の人の目を惹いちゃう!」ってこと、それが「デザインで勝つ」ということだと思うんです。そう、デザインの力は強い! デザインが良ければ注目される! だからこそBiND3では、プロのデザイナーが見ても唸るハイクオリティーなテンプレートを多数収録。さらにバンドルされた画像加工ソフト「SiGN」では、あなたがプロ顔負けの画像をつくれるように機能強化しました。大企業に負けないデザインを、あなたの手でカタチにすること。
例えば、日本中の小さな会社が素敵なデザインのウェブサイトを持てば、それぞれの一日の問い合わせ数が2件から10件に増えるかもしれない。月商ウン億円の大きな会社からしたら、2件だの10件だのゼロに等しいでしょうけど、僕らにとってはめちゃくちゃ大事! だって、5倍ですもん!
例えば、そんなことが「デザイン」にはできる。デザインの可能性は無限大。その力を手に入れてください。そう、良いデザインは、あなたの強い味方になります。そのためのBiNDです。
ウェブコンポーザーって知ってますか?
ウェブクリエイターでも、ウェブデザイナーでもなく、あえて「ウェブコンポーザー」と呼びたい人たちが増えていると、僕たちデジタルステージは感じています。
例えば、デザインをゼロからつくっている人なら「ウェブデザインやってます!」って胸を張って言えるけど、BiNDのようなツールを使っている場合、「それって本当にデザインしてるの?」っていうことになっちゃうわけです。でもそのウェブがとても素敵で、見た目のデザインだけじゃなくて、文章も、写真も、全体的に「いいなぁ〜」って感じた場合、それをつくった人の肩書きはなんて呼べばいいんでしょう?
実は現時点では、呼び名がないんです。デザインのパーツをゼロからつくっていないという、なんとも技術的な一点だけでデザイナーにすらなれず、ただの「ウェブ担当」とか「ウェブ制作者」って呼ばれちゃう。う〜ん、なんて了見の狭い話!本当に大切なのは技術力じゃなく、トータルで良いウェブの作品にする力がその人自身にあるかどうかなんですから、「そういう人の呼び名がないものか?」と僕らは考えました。
そこで、ふと思いついた言葉「composer」を辞書で引いてみると「芸術や趣味の分野で作品創作を職業とする者、もしくは職業としていなくとも専門家として認められた者」とあります。ああ、なんかしっくりくるなぁ。「職業としていなくても専門家」、まさにそれそれ!もちろんBiNDやIDを使って職業にしている人たちもいっぱいいますが、それ以上に大事なことは、自分がつくるウェブについては、誰にも負けない唯一の専門家であることなんだと思います。
composeは「構成」という意味もあります。技術的にどう、専門分野的にどうといったことよりも、全体として、雰囲気として、内容として、素敵なウェブサイトを生み出せる人って、なんだかすごく素敵だし、尊敬できる仕事っぷりだと思いませんか?そこでは職業的にプロかアマチュアかなんて、全然問題じゃない。大切なことは、愛情たっぷりにウェブをつくってるかってことだし、何よりも自分のウェブの読者の人たちを楽しませているかどうかです。そんな新しいクリエイター像が「ウェブコンポーザー」。
あなたも、ウェブコンポーザーを一緒に目指してみませんか?
BiNDが目指す先。それは、素敵なウェブを運営する人が一人でも多く増えること。そして、そのためのツールであることです。
子供のころ、ブロックで遊んだことありませんか?
思い出してください。赤や青や黄色や緑のいろんなかたちのパーツをカチッとはめる。ひとつひとつのパーツはとてもシンプルで、好きな色の好きなかたちのパーツを選んでカチッとはめて組み立てる。車だって、家だって、ロケットだってつくれちゃう。
ブロック遊びで大切なのは考えることです。イマジネーションをカタチにすること。何をつくろう?そのためにどのパーツを使おう?別に理屈っぽく難しいことを考えたり、たくさんのルールを覚える必要はありません。何をつくるかを決めたら(あるいは決めなくたって!)、すぐに始められるのがブロック遊びの楽しさです。なぜなら、ブロックをカチッとはめるのはとても簡単だから。
BiNDや姉妹ソフトのIDもそれとまったく同じです。もちろん最初はイメージ通りにできないかもしれません。でも、上手くいかなければ何度でもやり直せばいい。キレイな写真をキレイなサイトで見せたいだけなのに、キレイなサイトをつくるのが写真を撮ることより大変なんて本末転倒です(でもよくある話ですよね!)。
せっかくのいい話をちょっとステキなデザインで見せたいのに、ステキなデザインにするのが大変過ぎて挫折しちゃうなんて悲しすぎます。そうならないためには、使うツールを極力シンプルにしたほうがいい。思いついたそのときに、スピード感を失わずにできることが大切なのです。準備のために勉強しなきゃいけないとか、いちいちマニュアルと睨めっこしているようでは、せっかくのイマジネーションも逃げちゃいます。BiNDが目指したのは、ひとつはブロック遊びのようなクリエイティブの楽しさを、あなたに体験してもらうため。もうひとつは、ブロックを組み立てるようにして出来上がったウェブサイトで、誰かを感動させるためです。
ウェブコンポーザーにとって大切なスキル、それは嬉しいとか楽しいとかカッコいいとか、そういう直感に近いものをすぐにカタチにしてみることです。だから、BiNDのキャッチコピーは「Bright Ideas, Nice Design」。
最高のアイディアには、最高のデザインを。ふと閃いた瞬間に、そのグルーヴを失わないうちにカタチにすること、そのためにBiNDはあります。だからBiNDでは、HTMLベースのウェブサイト制作のソフト、画像加工ソフト、ウェブサービスと連携させるソフト、そして専用サーバーまでのすべてを『オールインワン』にしました。すべては、技術に惑わず、すぐにカタチにするために。
さぁ、BiNDで、あなたのアイディアをカタチにしてください。